「糖化とは、糖の過剰摂取によって、体内のたんぱく質（肌のコラーゲンなど）が変化することを言います。体内の余分な糖が体内のたんぱく質に結合される→体温によって結合が促進される→体内に悪影響（肌の弾力不足、動脈硬化、アルツハイマー病など）を及ぼす。血糖値が高いほど糖化は進むので、血糖値が高い人は肌の弾力が低下し、シワやたるみができやすくなります。そして、実はフルーツに含まれている果糖は、普通の白砂糖に比べて20倍糖化しやすいというデータもあるので注意が必要です」。

「酸化は、例えるならば体の“サビ”。紫外線や電磁波、ストレスなどにより発生する、攻撃的で毒性のある活性酸素によって、その物の質や機能が低下することを言います。皮をむいたりんごを放置しておくと、茶色く変色しますよね。それも酸化の一種です。このような“酸化＝サビ”が、実は体の中でも起こっており、酸化が進むとシミやシワが増えてしまいます。酸化を防ぐには、抗酸化栄養素（ビタミンＣ、コエンザイムQ10、ビタミンＢ、ビタミンEなど）を摂るのがよいでしょう」。

「健康な肌の角層には約30％の水分が含まれていますが、それを主に支えているのがセラミド（角質細胞間脂質）です。セラミドが不足すると、肌の水分が蒸発しやすくなるため、乾燥を引き起こし、シワやたるみなどにつながります。セラミドは年齢とともに、肌で作りだされる量が減るので、化粧水やサプリメントなどで補うのがオススメです」。

「血流が悪いと、酸素と栄養が充分に行き渡らないため、シミや乾燥が生じやすくなります。冷え性の方は、血行不良の自覚があるかもしれませんが、実は自覚症状がない方も注意が必要。なぜなら、末梢の血管はあまりに細いため、閉じていることがあるのです。そのため、冷えを感じるほどではなくても、実際には血が充分めぐっていない可能性があります。代謝が悪いとメラニンの排出も滞るので、くすみが残りやすくなります」。